今年6月に経済産業省が、
組み込み産業の統計調査を「2004年版 組込みソフトウェア産業実態調査報告書」として発表していた。
気づいたのは、今日のESECでのMontavistaのプレゼンテーションで。
これはちゃんと読んでおかないとまずいな。
そうそう、このblog、blogであるにも関わらず、コメントができないと指摘された。
書き込み権限の割り振り方が悪かったのかな。
今日中に手直ししておきます。
既に一ヶ月経ってしまったが、
SONYがMontavistaのLinuxを搭載したカーナビを発表した。
Sony debuts Linux-based in-car nav / infotainment line in Japan(2004年6月10日)
カーナビ市場は、
・OEM(純正品)
・アフターマーケット(市販品)
の二つに分けられる。
市場規模としては、
前者は、新車の60%に搭載されているとのことで、新車の販売台数はここ数年600万台弱なので、
360万台。
後者は、300万台程度のようだ。
ソース:
日経MAリリース
OEM市場でどれだけLinuxが採用されているかは不明だ。
ただ、OEMの方が、安全性が重視されるために、
まだ現在のLinuxで対応するのは難しいだろう。
アフターマーケットに導入事例は、Timesysなどがあるようだが、実際にどの製品に導入しているのかは公開していない。
今後の、自動車市場におけるLinuxの動向を占う意味で、
公開された情報では初めてのSONYのカーナビに注目してみた。
LWEでNECのブースで見た小型PC?のニュース。
Tiny wall-wart sized T-Engine PC runs Linux, TRON
これにT-Linuxを搭載したものがESECで登場するらしい。
MontavistaとT-engineフォーラムが提携して、T-Linuxを作っているわけだが、
なんだか不思議な感じだ。
T-Engine Forumを主催している坂村教授の発想としては、
Tronが普及するためにMSとも提携をするし、Linuxとも提携する。
Tronという日本で開発された素晴らしい製品が普及するという意味合いで、
それはいいことだろうが、
MontavistaもMSもアメリカ製(御幣があるが、アメリカ発という意味)。
経済産業省が日本でLinuxをスタンダードにしようと画策中のようだが、
このMontavistaベースのT-Linuxは業界スタンダードとしてどう扱われるのだろうか?
様々な思惑が絡み合い政治的な問題が起こりそうだ。