LinuxWorld Expo/Tokyo2004に行ってきた。
組み込み関連のセミナーの中止、組み込み関連企業で参加している所は少数と、Linuxサーバー販売メーカー、Linux上に載せるアプリケーションソフトベンダー、ディストリビューターが中心であり、組み込みに関しては、それほどの情報はなかった。
ただ、その中でもいくつか組み込み関連の技術を扱っているブースがあったため、話を聞いてきた。
組み込み関連のイベントでは、
ESECが有名だと知る。
1.NEC
[概要]
エンタープライズ向けの展示場が跋扈する中で、ブース全体としてユビキタスへの方向性を見せたいとの事から、組み込みの携帯電話・超小型コンピュータの展示をしていた。
現場に来られている方も、熱意がありNECのやる気を感じた。
[詳細]
･NECシステムテクノロジーでの小型PCに、MontavistaのLinuxが搭載。
7月にはT-Linuxを載せたものを正式リリースするらしい。
･同じくNECのフォーマ向けの携帯電話に、
MontavistaのLinuxが搭載。
まだ開発段階との事。
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話を聞いている限りで、組み込み情報を収集することは困難であることがよくわかった。
メーカー側としては、わざわざ伝えるべき話ではないというのは当然だろう。
組み込み技術の展示会に参加する必要性を感じた。
Montavitaが強い一つの仮説があった。これは、また論文のエントリーで。
2.株式会社アックス
[概要]
昨年度と同じく、いくつかの商品と営業・技術者の方が参加する小規模なブース。
[詳細]
式神、HPのiPAQ Pocket PCへの組み込み、axLinuxの簡単な紹介。
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コミュニティとの関係はない。
開発した製品はWEB上では公開せず、組み込んだ相手先企業に求められて表示。
3.OSDLジャパン
[概要]
Expoに小規模なブースを展示。スタッフの方が説明と、いくつかのパンフレットを展示。
[詳細]
OSDLは、コミュニティと企業を結ぶNPO団体。データスペースを無料で提供。
今後はアジアへの展開もある。
日本スタッフは総勢5名(6名)。
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4.新華Linux有限公司
[概要]
LinuxWorldExpoの参加は初めて(日本での正式な場への登場も初めて？)
アックスと提携しているらしい。
[詳細]
インドへは既に進出済み。
中国政府と提携して、組込技術の学校を本土に二校開校しているようだ。
ただ、話を聞いている限りでは、まだ組み込まれた実例はないようだ。
アックスとの提携は、海外市場だけのものであり、現実に日本国内では特に関係を持たないらしい。
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中国製造業との対抗のための組み込みLinuxであるから、その大元の中国企業が
組み込みLinux市場に参入することは日本企業にとって脅威ではないか。
まだ、未知数であるために何とも言えないが、中国企業からの進出の可能性があることを知り、その辺についても調査の必要性を感じた。
5.株式会社日立ハイコス
[概要・詳細]
日立の子会社。Linuxの組み込みをするが、ハードも提供。TurboLinuxを組み込み用にサイズを小さくしている。
実際の導入事例は、POSレジなど(家電はない？)。
製品のソースは公開せず、組み込み先企業から要求されたら提供する。
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組み込みLinuxを提供している企業の地図を作るか。ただ、現実にはMontavistaの独占上のような気がするが･･･。